プロローグ

静かな夜。

咲羅は庭で花を手入れし、そばにはふわふわ浮かぶフミがいた。

ふたりだけの、誰にも邪魔されない時間が、静かに流れていく。

第一章:願いごと

星空を見上げたフミに、咲羅は教える。

「星に願えば、きっと誰かが聞いてくれる」

フミは胸の前で手をぎゅっとにぎり、

小さな声で、願いを空に託した。

「ぼくのお願いは――

ママが、ずっと、ずっと、笑っていますように。」

咲羅はその言葉に、胸いっぱいの想いを抱き、

そっとフミを抱きしめた。

第二章:ふたりの夜

花壇を離れたふたりは、屋敷に戻り、

同じ布団にもぐりこむ。

フミは咲羅の胸元にぴたりと寄り添い、

小さな体でふにふに、もぞもぞと甘える。

咲羅はフミを潰さないように気をつけながら、

そっと手を添え、優しく微笑んだ。