プロローグ

マリウス.フロストリア侯爵

氷銀侯爵と呼ばれる彼は

私の初恋だった

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「この裏切り者!」

そう言って剣を振り上げたのは

エドワード.ルクレディウス.レガリア皇太子。隣に立つのはリリアン.イシュガルディア。隣国の姫君だ。

切先が向かう先は氷銀侯爵。

マリウス様

なぜ。こんな事に…

エドワード、リリアン、マリウスは社交界の中でもたくさんの方が憧れた存在だった。

幼くして隣国から献上された姫。それがリリィだった。そして、婚約者第一候補がエドワード。エドワードの幼なじみであるマリウスは皇太子の側近であり、リリィにしかその優しさを見せない。それほど彼女を大切にしていた。

だから、彼女。ヴィヴィアン.ロザリスは3人に猛烈に憧れを抱いたのだ。

眩しいくらいに幸せそうな彼らを。

そしてマリウスの献身的な愛に恋心を抱いたのはなんら不思議ではない。

しかし、ヴィヴィアンは宮廷で働く侍女。

憧れは憧れにしかならず、いつも3人を眩しそうに見ていただけだった。

だから┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「この裏切り者!」