応仁の乱の世、国乱れ、人心もまた乱れし頃。

地脈の流れは人の想いに影響を受け、各地にて異常をきたしはじめたり。

そのさなか、京の外れにて発見された地割れにて、

地脈の脈動を逆流させる“逆紋”と呼ばれる現象が発見される。

そして、その地にて観測された、

“人の姿をしながら、人ならざる者たち”。

それらは、かつて神子制度から逸れた者たち。

あるいは、制度そのものに反旗を翻し、

神の力を奪い、己の糧とせんとする者たち。

この存在、記録にはこう記される。

――「名乗りて曰く、『我ら、土蜘蛛なり』と。」

土蜘蛛は、人と神の境界を否定せんとし、

神子の存在を“歪みの象徴”と位置付け、

各家の神子を標的として襲撃を繰り返した。

単なる乱心ではない。

土蜘蛛の者らは地脈を操る術を心得、

咎人を呼び出し、人工の神降ろしすら試みたり。

この非常事態に、

四家は歴史上初めて、全面的な合同戦線を結成する。

東は東宮寺家の青龍の神子と騎士。