いにしえより、

この地にては、

東西南北、四方の神により、世界の均衡保たれており候。

されど、時の流れとともに地脈は濁り、

咎人、夜に蠢くものとなりにけり。

これは、

西の地を守護せし白き虎の家にて起こりし、

哀しき絆の物語なり。


佐之:「へいへい、今行きますってば!」

菊乃:「稽古に遅れるとは何事だ!」

互いに笑い合いながら、

それが、ただの日常だった。

互いに惹かれていることすら、

ふたりは自覚していなかった。