【林間学校途中帰宅事件】
──「楽しい」が一瞬で「守るべき」に変わる。少年少女の、ほんの少し大人びた決意。
【群青&蒼子】
バスに揺られて到着した林間学校。蒼子はテンションMAX。
「夜の肝試し、絶対勝つからねっ!」って言った次の朝――
呼び出されたのは先生のテント。
「蒼龍の神子に対する、誘拐予告が届きました」
群青の目の色が変わった。
“護衛対象移送”の判断が下り、二人は予定を切り上げて帰宅することに。
バスの中、蒼子は不満そうに頬を膨らませてた。
「…こんなのおかしいよ、楽しかったのに」
でも、隣で黙っていた群青が、ふいに手を取って。
「……次は、俺が絶対守る。全部、俺が叩き潰す」
蒼子がハッと見上げた顔に、ほんのり涙。
林間学校は終わった。でもふたりの距離は、確実に近づいていた。