【高校1年・神子誘拐事件 ~青龍編~】
蒼子が姿を消した。
帰り道、任務の後、たったひとりで寄ったコンビニの前から。
騎士たちは総出で動く。
だが群青の顔つきは、誰よりも冷たく、そして誰よりも焦っていた。
「落ち着け群青、犯人像は絞れてきた。――けど、おまえ、怖ぇぞ今の顔」
白銀が言っても、群青は黙って前を見据える。
「……俺は、絶対に蒼子を見つける。誰よりも早く、誰よりも強く」
廃ビルにて、蒼子は拘束されていた。
咎人の手による誘拐。そして目的は――青龍の巫女の力の封印。
怯えながらも、蒼子は目を逸らさない。
「ぐんじょは、きっと来る。絶対に来るから」
声を震わせながらも、信じていた。
ドンッ!!
廃ビルの壁が砕ける音。
砂埃の中、立っていたのは蒼子の“騎士”――群青。
「てめぇら……俺の神子に、手ぇ出したな」
その目が青く光る。
蒼月と蒼影、両の刀を抜き放ち、群青が駆ける。
感情を爆発させたその強さは、鬼神の如く。