【小学生編:はじめての“だいすき”】

ふと気づいた時、胸がちょっと熱くなった。

神子ちゃんたちの「特別」が、そっと芽吹いた瞬間。


【蒼子の場合】

ある日、転んで泣いていた蒼子の前に、群青がさっと膝をついて「立てるか?」って手を差し伸べてくれた。

血がにじむ膝を見て顔をしかめながらも、彼は何も言わずにハンカチで傷を拭った。

「だいじょうぶ。オレがいる」

その一言が、胸に深く刺さって――

蒼子は思った。「あたし、この人のこと、好きになっちゃうかも」


【真白の場合】

お誕生日に、誰にも言わなかったのに白銀がこっそり折り紙の虎をプレゼントしてくれた。

「…ましろ、虎すきなん、知っとるで」

照れくさそうに笑う白銀に、真白は小さくうなずいた。