神子の誕生日。

毎年欠かさず贈られる、差出人不明の手紙。

内容はいつも「ありがとう」「元気でいてくれて嬉しい」「これからも笑っててほしい」。

文字はまだ子どもっぽくて、名前は書かれていない。

でも、神子はなんとなく知っている。これは、あの人の手紙だと。

そして高校生になったある年、手紙にこう書かれていた。

「来年は、直接言えるようになってたらいいな」